2008年7月21日月曜日

朝顔22日目 & Noism!!

やっと梅雨も明けたようで、朝がすこし清々しくなった。
今日は風もなく、また暑くなりそうだなー。
珍しい雲発見!!朝起きて思わずベットの上から1枚パシャ!!

ツルも伸び始めてきたので紐をベランダの手すりにくくりつけて、準備万端!
さぁ、ツル達よ!絡め〜絡め〜!!w

さて今日は再び、金沢21世紀美術館へ!
今回の目的は
ポーラ美術館コレクション
(モネ、ルノワールからマティス、ピカソまで)
もう一つは
演出振付家であり、ダンサーである金森穣さんの演出
Noism08 Nameless Hands 〜人形の家
僕はコンテンポラリーの舞台を観に行くのは初めてだったのでNoismを知ったのもつい最近の事
ただポスターに惹かれて興味を持ち単純に見てみたいと思った。
だけど、想像を遙かに超え、今までにない感動を受けた。
感情表現、無機質な人形、それを操る人形使い、音楽全てにおいて、素晴らしかった。
瞬き一つコントロールしてしまうほどのこだわり
人間の持つ可能性とは本当に計り知れない。
Noismや他のコンテンポラリーの舞台をもっと観てみたい。
自分の知らない世界にもっと踏み込んでみたい、きっと自分の仕事にも通ずる所はあるだろうし、そこにまたインスピレーションを受けることも出来るだろう。

金沢、遠いようでそれほど遠く感じないのは普段から自分の行動範囲が広いからだろうか?
高速で2時間半位でついてしまうので、それ程気にもならない。
次は11月にある高木正勝のコンサートの時かな。

1日経っても余韻が残り続けるような素晴らしい1日になった。

2008年7月20日日曜日

自転車遍路 其の八 6/2

44番札所〜51番札所  (愛媛県) 天候 雨
44.大宝寺 45.岩屋寺 46.浄瑠璃寺 47.八坂寺 48.西林寺 49.浄土寺 50.繁多寺 51.石手寺  走行距離90キロ

宿での事が、頭から離れない・・
雨がしとしと降る中、気分もすっきりしない
でもまともに走るのも今日が最後だ、明日は帰らないと行けないし。
よし!頑張ろう。
今日はまず44番大宝寺、ここはお遍路3番目の難所と言われる久万高原
その後の三坂峠 標高710メートル へと難所続きだ

大宝寺の立派な正門

しかし今となっては、ちょっとやそっとの坂じゃ降りない!
宿のおばさんに、途中30分は歩かないと登れない坂があると言われ
どんな凄い坂なのかドキドキ、もしここじゃなかったら、ここでもなかったら・・
なんて事を考えていると自転車から降りることなんか出来ない
降りて、その後にもっと凄い坂があったら悲しすぎるからだ。w

結局、降りる事無く意外と早く大宝寺へ

そして岩屋寺、ここは駐車場から本堂までの階段がもの凄く長い。
雨もだんだん強くなってきた!!
長すぎる階段、今まで殆どのお寺の階段を走って登ったがこれはさすがに無理だ・・
永遠と続く岩屋寺の参道 凄いお地蔵さんの数に圧倒される。
歩き遍路の方が通ってこれる正門 山から入ってくるので一般の人はここを通らない。

この後三坂峠を越えていよいよ松山市に向かう
この三坂峠が国道で交通量も多くかなり危ない
おまけに土砂降り、しかしこんなに辛いのも今日で終わりだと思うと力が入る。
そして峠を越えたら、標高710メートルから松山市まで一気に下り
泥よけがないので、前輪の跳ねあげる水はダイレクトに顔面に直撃!
(イメージすると顔面が泥よけの役割を果たしている感じ)
車が横切る度に横からも水が降ってくる!!
カッパの中は汗でずぶ濡れ・・
もう前でも上でも横でも何処からでもかかってこい!!
これ以上濡れる所などない、有る意味今の自分が最強かもしれない。
勢いに乗りガンガン飛ばす!
恐れる事など何もないぞー!!

なんて変な気合いが入りすぎて少々道を間違える・・・
曲がるはずの所が興奮のせいで見えなかった・・
それで下りだけのはずが、とぼとぼ自転車を押しながら15分ほど同じ道を引き返す

雨で地図を出すのが、かなり面倒だったので道を間違えて無いかが、実は一番恐れていたことだったのだ。

さっきの強気で興奮気味の自分に反省しつつ
どんな状況でも冷静でいられる事の大切さを学んだ・・w

坂を下り終えるとすぐに浄瑠璃寺
雨は強くなる一方、ここに来て初めてお寺の写真を撮ることを諦めた。
この後は近い距離にお寺が続き、順調に今回の最終目標の石手寺までたどり着いた。

石手寺は今までのお寺とは盛り上がり方がひときわ違う、と言うのも松山の道後温泉に近いのもあるせいか観光客でごった返している。
沢山のお土産屋さんが並ぶが、目もくれずお参りして納経。

そして今回の最後のお寺になるので、ここまで無事安全にお導き下さったことのお礼と、必ずまたここに戻り、お遍路をいつかやり遂げる約束を誓った。

この後楽しみにしていた道後温泉、さかえや旅館さんで紹介してもらったホテルはなやに向かう。
今回の宿泊代としては一番リッチな7500円!!
野宿から考えると最後の大奮発だ!
源泉掛け流しのお風呂があるそうなのでとても楽しみ

そしてさっそく温泉に・・ドキドキ・・
んー?ちょっと脱衣所が小さいな・・・2畳あるかな?と言ったところだ。
温泉は?・・・ガラガラ〜・・・小さーっ!!
一般家庭のお風呂よりは大きいが・・・
でもチョロチョロ温泉が出ている、量は少ないが確かに源泉掛け流しだ・・・
なるほど、嘘はついていないもんな。

良く考えてみれば、温泉は温泉だし小さいが貸し切り。
一人ではいるには充分だ。
う〜ん!! 贅沢・・・??

料理も美味しくて、おかげで朝も夜もおひつに入ってる約2合のお米は全て平らげさせて貰った。
四国に来てから僕の胃袋も爆発的に大きくなっていた
しかし考えると1日に消費しているエネルギーも半端じゃないだろうし、これくらいで普通なのかな。
食費がかさむのでもう少し、ハイブリットの低燃費走行をしたいのだが・・・

夜は浴衣を着て、道後の町をまわり、あの千と千尋の神隠しの舞台となった道後温泉にもしっかり入ってきた、四国8日目にして初めて町をぶらぶらと観光らしい事をした。

ここホテルはなや、今の僕にはとても贅沢に感じる事が出来、旅の最後として相応しい宿だった。
明日はいよいよ最終日、帰るのみとなってしまった。
何だか寂しいな〜。
風情漂う道後温泉、ここに来て初めての旅行気分。

道後温泉から見た夜の町並み。

2008年7月12日土曜日

涸沢カール

涸沢へ行ってきました。
涸沢カール

2年前の秋に紅葉を見に行った以来で、また秋とは違う残雪の涸沢へ
予報では天気も悪く、行こうかすら迷っては居たけれど、行って正解の山行となった。

初日は曇り/晴れ、夕焼けまで見れたので大満足だった!
次の日はずっと雨だったけれど、山にとっては恵みの雨、生き生きした山もまた魅力的だった。

6:30  あかんだな駐車場

7:00  上高地(河童橋)

8:00  明神池

8:30  徳沢

9:30  横尾

10:40  本谷橋

12:10  涸沢ヒュッテ

まさに新緑
ステップ刻んでくれています。小屋の方ありがとう。
2日目
8:10  涸沢ヒュッテ

10:00  徳沢
11:30  上高地


2008年7月11日金曜日

自転車遍路 其の七 6/1

39番札所〜43番札所  (高知県〜愛媛県) 天候 晴れ/曇り
39.延光寺 40.観自在寺 41.龍光寺 42.佛木寺 43.明石寺  走行距離140キロ

今日は朝から天気も良く、毎日筋肉痛だった体もいつしか慣れて絶好調!
さあ走るぞ!!
まずは目前の延光寺。
そしていよいよ、伊予の国(愛媛県)に入る! さぶっ・・

明日はまた天気が悪くなりそうなので、今日が勝負だ!
朝から快調に走り、40番辺りでは一人で走っていた。
恐らくオジサンズにはもう会えないだろう、ちゃんとお礼を言いたかったが言えないまま来てしまった。
次の龍光寺まで50キロ、海岸沿いを走り、宇和島の町中を通り抜ける。
1:00前に龍光寺に到着、なかなか登りごたえのある階段だな・・

龍光寺
お寺から少し戻ったところにあるお店で昼食。
長命水定食(近くの山に湧いてる水で作ったうどんと、ちらし寿司)1000円
働き者の奥さんと、店の中をウロウロしてるおやじ。

このおやじがよく喋る、店の中には今まで訪れた有名人の写真が一杯。
そしてまだ額に入っていない写真を持ってきて説明が始まる。
水についてや、訪れた有名人との思いで・・
一応、頷きながら聞いていたのだが奥さんのご機嫌が気になる。
そして・・・

親父  前に、須藤元気さんが来やはったんや、それで今度一緒に長名水の    所まで連れて行く約束したんですわ
僕   そうですか、凄いですね。w・・

奥さん 来るわけ無いやろ!!
    あんた人がご飯食べてやはるときによう喋るなー!
    喋ってばっかいんとちょっとは働いたらどうや!!
    なー!!
僕   ・・・
親父  ・・・

正直ここでの昼食は食べた気がしなかった・・

















3:00 明石寺を越えて次の大宝寺までは70キロ
とにかく明日のためにも出来るだけ近づきたい。
もうテントは無いので宿を探すしかない、地図を見ながら宿探し。

喜楽苦 
今晩宿泊したいのですが?と電話を入れると
今日はちょっと休みにしているので、すみません・・
確かに気楽なもんだ。

次 千人宿大師童さん 本日宿泊できますか?
はい、出来ますよ
料金を尋ねると  うちは宿泊無料です。
もしかしてお堂とかですかね?
そうです!
すみません、ありがとうございます・・・(もう通夜堂とかお堂は嫌だ)

ちょうど中間くらいに位置する所のさかえや旅館さんに決定、宿探しも一苦労


僕の部屋は「さかえや」の文字の上の暗い部屋。
7:00前にさかえや旅館さん到着。
山の中と言う事もあり、かなりアジのある宿だ、僕の部屋には布団が山積み
ここでも夫婦で喧嘩が繰り広げられる・・・

そしてなんとなんと、お風呂に行きたいと言うと
今から薪をくべるんでちょっと待ってねって、マジで?
そんなところまだ有るんだ、これはなかなか貴重な体験だな。
何ならドラム缶くらいのが良かったんだけど、風呂は普通だったのが少し残念。

ここのおばさん凄くまじめでいい人なんだけど、この後、夕食中に1時間以上お遍路さんに対しての愚痴、お説教を受ける。一人漫談のように早口で話し続ける・・・

お遍路さんはその日行ける距離がずれることもあるのでキャンセルも多く、宿の方は大変らしい。
わがまま遍路のせいでずっと苦労してるとか、生活がギリギリだとか、感謝が足りないとか・・
僕の他に2人居たが、皆どう返して良いやら・・無言・・

耐えきれず一人のお遍路さんが、そんなに大変なんだったら、見切りをつけて・・・
なんて言った瞬間にはおばさんの怒り爆発!!
僕は気分が悪くなり部屋に戻ったが、その後2時間はその事について旦那さんと喧嘩してる声が聞こえていた。
次の日下に降りると昨日のお遍路さんに、いきなり昨日の事で、おばさんが怒鳴りつける!
昨日も謝ってたし、今日も謝ってたけど・・とにかくしつこい!

もう嫌だ、結局お遍路さんは朝食も食べずに出て行ってしまった、大丈夫なのかな?
僕も、もう一人の方も、早々出てしまった。

恐らくこのおばさん、来るお遍路さん皆に伝えて、お遍路側のモラルを正そうとしていると思うのだが、言い方もあると思う。

皆、疲れているんだけどな。
笑顔で迎えてほしいな。

2008年7月10日木曜日

朝顔12日目

数まきゃ、半分くらい生えてくるだろう!!
そんな軽はずみの行動に反して
まさか全部芽が出てくるとは・・・
ちょっとやりすぎましたw

なので、ちょっと移植をしてみました。

しかしこれも少し前の写真、今はこんなもんじゃないですよ・・・

自転車遍路 其の六 5/31

38番札所 (高知県) 天候 雨/晴れ
38.金剛福寺  走行距離 170キロ

昨日とは打って変わって今日は布団でしっかり寝られ、疲れもとれた。
朝はお寺でみんな一緒におつとめを受ける。
初めかみまくっていたお経も何となく流れが読めてきた、これが結構嬉しい。
しっかり朝食を食べ、90キロ先の金剛福寺を目指す。
岩本寺の天井絵(左下にマリリン発見)

あいにく天気は雨、八神さんに見送って貰い、石川さん・天野さんと3人で出発!!
昨日散々登った戒もありしばらくは下り、気持ち〜!!
僕の自転車は荷物が重い分下りは早い!
調子よく飛ばし快調に先頭をきる。

四万十川に到着、時間さえあれば上流の方へ行って沈下橋なども見たかったのだが今回は先を急ぎたいので残念ながら通過。

毎朝その日走る分のルートを地図で確認しているのだが、うる覚え・・
で覚えてる名前の標識が出てくると安心して、こっちだ!って変な自信がつく
しかし暫く走り何となく嫌な予感がした・・
冷静になり地図にお願いしながらそっと確認、あっ・・・しまった!?
宿毛は次の次に行くところだ!!
慌てて引き返す。
5キロは来すぎているので往復10キロのロスか・・。
オジサンズは先に行ってしまっただろう、しかも先頭にいるはずの僕を追いかけるように・・・

仕方ない、休憩でもしよう。
四万十川ほとりの道の駅でおみやげを見て回る、さすがにここまで来ると、良く来たな〜って思う。
色々と試食しながらおみやげを吟味して、家まで送ってもらうことにした。
梅雨入りで天気も不安定なのでテントもこの際一緒にと思い、送ってしまった。
これで少しは楽になるだろう。

そんな事をしているうちに1時間以上も経ってしまった、ここから挽回すべく殆ど休憩することなく走った、途中歩き遍路の方にオジサンズを見なかったか確認すると、1・2時間前に抜かしていったという・・
しかし1時間と2時間じゃ結構違うな〜、きっと1時間の方だろう?そうあって欲しい!

せめて僕が後ろを走っている事に気づいてもらえると良いのだが、気づくはずがない!
オジサンズも僕に追いついてやろう!と今頃必死だろうし・・・w

結局、金剛福寺までもうろうとした意識のままただひたすら走り続けた!
このため後で気づいたのだが何カ所か遠回りしていた・・
やはり冷静な判断が必要だった。

途中往復する形になるのだがどこで出会うかな、残り20キロまだ出会わない、10キロもう少し、5キロよしそんなに差は無くなっている。
そして1:30分に金剛福寺到〜着!!
やったー自転車2台発見!!追いついた!
ちょうど昼食中だったので、僕も急いでうどんを注文!
やはり2人も相当飛ばしていたらしい・・
うどんを腹に流し込み、2人にはどうぞごゆっくりと言い残し、ダッシュで納経しに行く。

自転車に戻ると「さあ行くぞ!」と言われ殆ど休む事も出来ず次の延光寺へと向かう。
まあ何より追いついたのでかなり安心した。
恐らくオジサンズも僕が後ろにいたことに安心したと思う。w
延光寺までは少し遠回りになるが、海岸線を走る事に、60キロの道のりだ。
嫌な天気も徐々に回復し海岸沿いに出たときには良い天気になった!

今日は今までで、一番アップダウンが少なく走りやすい、自然とスピードは上がり距離はどんどん進んでいく、しかも3人でのツーリングにお互いモチベーションは最高潮!!

素晴らしい海の眺めが疲れを忘れさせてくれる。
叶崎での眺めは本当素晴らしかったな。
叶崎

6:00 今日は延光寺目前の嶋屋さんに泊まる事に。
自転車トリオ御一行で。w

ここでも何人かの歩き遍路の方に出会う、香川県の井手下さん、仕事を辞めてまでお遍路に惹かれたそうで、そこには後悔など感じる事もなく、生き生きした表情が溢れていた。
後に連絡を頂きこの後20日程かけて88ヶ所全てを回りきって、高野山まで行かれたそうだ。

自分がやりたい事に対してそこに向かえる人って一部の限られた人で、凄く幸せだと思う。
社会に拘束され、身動きも取れずやりたい事も我慢し休日は仕事の疲れをとるのに精一杯。 
これは本当に大切な事なのだろうか?
仕事を辞めて自分のやりたかった事を実現させる、旅に出てまた新しい自分の再出発。
これはいけない事なのだろうか? 
少なからず消化しているだけの毎日より刺激的で感動的、経験も豊かになり、新しい発想も生まれる。
素晴らしい事だと僕は思う。

井手下さんが言ってた事で、お遍路を回っていて、宿に泊まる。
決して高級な旅館ではないが歩き遍路の4,50日で考えると出費は大きい。
確かに凄く贅沢な事かもしれない
だけど高級ブランドのバック1つ買っても数十万という大金は一瞬で消えてしまう。
残るのはステイタス? 安心感? 何だろう?

これを考えれば・・・なんて事を話してたがその通りだと思う。w

残すは後3日となってしまった。
今日の走りで道後温泉までは行けると確信した。
あと3日頑張ろう!!

外には蛍が飛んでいた。
延光寺