仕事が終わってから少〜し仮眠をとり、3:00に出発。
夜の道は空いているので3時間も快調にとばせば目的の上高地に到着。
どのルートで何処のピークに立つかギリギリまで迷ったあげく、今回は上高地から槍沢を通って槍ヶ岳山頂を目指すことにした。
小屋は山頂に一番近い槍ヶ岳山荘。
一般的には2日かけてここまで来るらしいが、健脚な僕は1日でここまで行くぞっ!と自信過剰気味・・・
標準タイムで10時間30分と言ったところだ、ここに休憩が入ると12時間コースか・・・
距離で言うと片道22キロ、そのうち半分はハイキングみたいな感じだ。
7:30 上高地を出発
天気予報では、晴れ/曇りで下り坂に・・天気が心配だ。
何とか4:00までには小屋に入りたい、となると8時間30分まで縮めないと。
上高地→明神→徳沢→横尾→槍沢ロッジ
通常はここで一泊されるそうだが、ここまでかなりのハイペースで4時間ほどで着いてしまった。
競歩寸前の早歩きだった!w
とにかく登りは急がないと!ってことで写真はほとんど撮っていない。
距離が進むにつれ段々と角度が強くなっていく、しかしまだまだ大〜丈夫。。
ここからが本格登山の始まり、今まではウォームアップみたいなもんだな・・・うそっw
たまにある水場のおいしい山水や移り変わる景色が疲れを紛らせてくれる。
それでも足が段々重くなっていくので休憩の度にストレッチして疲れをとる、しかしすぐに足が上がらなくなっていき休憩の間隔も増していく。
7時間ほど歩いていると、ようやく槍の穂先が姿を現した!がまだまだ遙か先。
すると誘惑するようにすぐ右上くらいに殺生ヒュッテが見える、今日はやっぱりここでも良いかも・・・
残り1時間半なら明日登れば良いじゃないか。。
ダメだー!!誘惑に負けるな!まだ2:30だぞー!
でも雨が降ってきたら危ないよ・・
大丈夫だ、行けー!!
なんて自分の中で葛藤が繰り広げられ、小屋を横目にてくてく歩いていく
振り返ると、今まで抜かしてきた人達は皆ヒュッテに入っていく・・
今ならヒュッテのが近いよ〜・・・ばか!
このまま足を動かせとけば1時間後には小屋で良くやったぞ!なんて笑えるはずだ、がんばれ。
酸素が薄いので呼吸が乱れると一気に苦しくなるし、100メートル歩くのに10分はかかる、平地なら1分もかからないのにな。
それから何も考えずに足だけ動いてるような感覚だった。
フラフラになりながら、何とか予定通り4:00過ぎに槍ヶ岳山荘に到着。
すると、待ってくれていたかのように雨が降り出した!!何とかセーフだ。ありがとう。
山の上はもう冬に向かっているくらい寒い、小屋ではもう暖房がついていて、それがすごく心地良い。
明日の天気は曇り/雨・・何とかもって欲しいな。
夜中もすごい音を立てて雨が降り続いていたが、明け方には止んでいたようだ。
朝起きてみると窓から光が差している?それも凄く眩しい光、ご来光?
写真は撮れなかったが凄い色に焼けていた、しかも空気が澄んで空が最高にきれいだ。
支度をして槍の穂先に向かった、最後のほぼ垂直なはしごを登ると、言葉になんか表せない、どれだけ写真を撮っても伝えられない、昨日の疲れなんて微塵も感じない位すばらしい光景だった。
雲の上に立っている!最高の気分だ。
雲海、滝雲、穂高連峰、表銀座に裏銀座、昨日は疲れたけれどここまできて本当に良かった。
それから朝食を食べ、下山している頃には、何も見えないくらいガスで隠れてしまった。
山は本当に気分屋だ。
また登りたい山が増えてしまった!!
家に帰って早速地図を広げ・・
次は?なんて、あ〜山中毒だ。w