2009年9月30日水曜日

越後妻有 大地の芸術祭2009

今回は東北旅行を優先したので大地の芸術祭は断念しようと思っていたのだけど、上手く回れば行けないことも無いなと思いルートを綿密に計画して日帰り決行!!
このイベントは主に3年に一度、夏の期間だけ開催されその作品数は約350点
なのでとても1日なんかで回れるもんじゃない、じっくり見て回るとしたら一週間以上は必要だろう。
美術館のように作品が次から次へときれいに並んでいる訳でもなく
これはあくまで大地の芸術祭!なので自分の足で新潟の大地を駆けめぐり、不安になるような細い道や時には迷ったりしながら楽しむのがこのイベントの醍醐味だと思う。
用意されていながらも隠されているかのような静かな山奥にチラッと作品が見えたときの感動はここでしか味わえない。
2000年から始まったこの芸術祭、僕が初めて行ったのは2003 2006 そして去年「光の館」に泊まりに行ったので今回で4度目、さすがに広さや大体の時間配分は解るので計画通り回ることが出来た。
今回のメインになっている大きな作品を中心に約20作品を見て回った。
まずは通過地点にあったこの作品、夏の十日町の町中に雪が・・
この中に入って見る景色が何ともかわいい。
今回見て回った作品の中で一番好きだった。
新潟のこの辺りの地域は過疎化が進み空家や廃校が沢山あり、その跡地をアートとして蘇らすプロジェクトがいくつかあり以下の4作品もその一部
外観からは想像も出来ない中の世界、家の中いっぱいに張り巡らされた針金
そして目を凝らすとその中心には作家自身の体が浮かび上がる・・・
特異点とは宇宙の起源を意味するそう
この作品は2006年の時に凄く好きだった作品で今回も見に行ってきた。
廃校になった小学校でアプローチは体育館から入り校舎の三階まで続く
途中外部からの明かりは一切なく揺れる電球、心臓の音、そこには過去に子供達がいた笑顔など想像できない。
人間の不在を意味するこの作品、まるで廃校が命を取り留めているような気がした。
空家を埋め尽くす黒い毛糸、この糸が蜘蛛の巣のようで家の歴史を更にタイムスリップ
どこか懐かしいこの家・この村の記憶が蘇る。
この毛糸を張り巡らす途方もない作業の中に、作家と村の人達の想いが繋がる
この作品もとてつもなく山奥にある集落の空家、雪が降ったらどうやって生活して居るんだろうって思うような所・・
日本の空家から想像も出来ない異質な空間だった。

こうやって作家と村の人達、その土地とが繋がってアートを展開している事って容易では無いことだろう。
何処との繋がりを無視しても良い物は生まれないだろうし、それが一つになったとき素晴らしい作品になりまた時間をおうごとにその土地に馴染んでいくんだろうな。
例に過去の作品を見たときに始め見たときの違和感から馴染みに変わっている物も多い
これは単に自分の目が慣れたからという訳ではないのだろう。
大地の芸術祭、改めて良いイベントだな。
今回も強行ながら見に行くことが出来て本当に良かった。

2009年9月16日水曜日

東北 4

4日目はまず、あの「おくりびと」の舞台になったNKエージェントへ
本当は鳥海山を登る予定だったけど、天気がいまいちなので変更。

映画の舞台になった酒田、古くて良い感じの町並み。
そうそう。ここは事務所!今でも映画のシーンが浮かぶな〜。
松・竹・梅の棺
最上川を上り、銀山温泉へ向かう途中の景色。
外国を思わせる風車に肩の力が抜ける。
ドーナツ雲みっけ!!
みずみずしいスイカ。
畑見学までさせてくれた元気なおばちゃん達ありがとう。
銀山温泉の町並み。
凄い豪華な木造建築。
山形の板そば。
大好物のそばに大満足
極太麺に歴代そばNo,1のコシ。
食後は運動、あの松尾芭蕉が詩を読んだ「山寺」へ

絶景!!しかし凄い階段だったな・・
ずっと見ていたくなるような景色
いよいよ明日で旅も終わりか〜
ちょっとセンチメンタル。
5日目は仙台メディアテークへ
この蛍光灯の配置が面白い。
あっという間の5日間。あの広すぎる東北をかなりの駆け足でまわった。
山の天気があまりだったので、登山は出来なかったがアート・祭り・温泉・自然・食!この時期の東北に行けて本当に良かった。


2009年9月1日火曜日

東北 3

花巻温泉で癒されて、今日はまず八幡平
標高1600メートルの湿原へ。

しかし昨日と打って変わって天気は微妙〜

約1時間半ほどのトレッキング。

こんな小さな池が沢山あった。
中でもかわいいのがこの池
しとしと雨が降ってたので、駆け足で帰路を急いだがあっという間に激しい雨
こんな時にかぎって軽装備、雨具など無い。何とか近くの小屋に避難 助かった
小屋からの写真。小雨を狙ってダッシュ!山をなめるとこうなるよッて事ね。

八幡平を秋田県側に下って、乳頭温泉。
途中不安になるようなガタガタ道を越えて到着。
まぁアブの多いこと・・・裸で隙だらけの入浴者をアブは容赦なく襲う!!
仕方なく温泉に潜る人、走って裸で逃げ回る人 
人事じゃないけどこの笑える光景。 
常に癒しと恐怖が隣り合わせの東北の温泉。
そして男だらけの混浴風呂。笑


深さ日本一「田沢湖」
夜は秋田の竿燈祭り。
ミスドより、ポンデライオン竿燈!!
おでこで竿燈を操るおじさん。これ5〜60㎏有るらしい・・

揺れる稲穂、その数約200。
それぞれ優勝を目指して個性をアピール
右上の竿燈は6〜7本刺さっている、良くこれでキープできてるな・・
しかし上には上が、更に凄いのもあった。
ちびっ子も参加。こうやって上手くなっていくんだな。
よぉ〜っ!!男前〜!!
自然も良いけど、人が作る祭りの活気も良いな。