これも早速上手い具合に予約が取れ、また一つ目標達成!
このお茶室見学は木・金・土・日・祝日なので僕の場合行けるチャンスは月に1回だけ これがなかなか予約が取れなかった・・
草津に有る、佐川美術館に一昨年出来た、樂吉左衛門館とそのお茶室
水に浮かぶお茶室
アプローチはオーストラリアの枕木が敷き詰められ、距離感を感じられるよう通路の幅が奥に行くにつれて細くなっていく、待合いにはインドネシア産の大きなテーブル
和服でも傷まないようにと椅子の手触りも良い、履き物も和服・洋服でも行けるよう2種類が用意されていて細かい所まで配慮されている。
露地は円柱の吹き抜けで、壁に沿い水が流れ落ちている
ここも季節によって差す光や空が楽しめそう
この他にも天井には百年以上前の古民家から集めたらしい煤竹が使われていたり、越前の手すきの和紙が使われていたりと、その素材が作り出す表情がこの空間で調和し、光と闇を演出している。
僕は谷崎潤一郎の陰影礼賛を読んだときの事を思い出した、闇の中の光。
隅々まで均等に照らされた光よりも、闇があることによって作り出される光の方がやはり日本人には合うのだろう。
大きな屋根にコンクリートの壁、床は畳からそのままジンバブエの花崗岩へ続き、石の割れの荒々しさをそのまま生かしてある
庭との間には枠無しの無反射ガラスが使われていて、ガラスがあるとは気づかないほどだった。
ここは広島の厳島神社をイメージしているらしい
劇場のようにも見えるこの空間は、地下にある吉左衛門館の待合いで水面を透し入ってくる光がその刻に合わせて演出してくれそう。
静かで落ち着いた館内は初代、長次郎から現在の15代目、吉左衛門までの作品を見ることが出来、茶碗という限られた世界の中で450年もの歴史を一度に感じることが出来る、そんな素敵な空間だった。
今回また素晴らしい物が見れて本当に良かった、陶芸家が考えた建築とはどんなだろうと思っていたけど、たしかに惜しげもなくお金はかかっているだろうけど、それ以上に陶芸家の「こだわり」を感じることが出来た。
改めて京都の樂美術館にも行ってみようかな。
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