2008年6月27日金曜日

朝顔4日目


おっ芽が出てきた!!
合計6つ出ている。
今まで種だったのに、水と土だけでたった2・3日で才能が開花する。
不思議だな。

自転車遍路 其の五 5/30

33番札所〜37番札所  (高知県) 天候 曇り/雨
33.雪渓寺 34.種間寺 35.清滝寺 36.青龍寺 37.岩本寺  走行距離 90キロ
結局2時間ほどしか寝られず、6時前に起きる。
外の井戸水で顔を洗い支度をしていると、石川さんが来た。
先に行ってるよって言い残し行ってしまった。
睡眠不足のせいか頭がぼーっとする・・・
お経を読んで納経をしてもらい、お寺の方にしっかりお礼を言って出発!

今日こそは天気が崩れそうだ、どこまでもつかな〜天気、いや体力。
パラついてた雨もやみ、種間寺・そして清滝寺へ。
ここもなかなかの急勾配だ、途中石川さんに追いつき、9:00前に清滝寺到着。
自転車が一台止まっている、自転車遍路さんかな? 
すると遠くから「おーい、こんにちは〜君も自転車で回ってるの?」写真撮ろうよーって、メチャメチャフレンドリーな感じで話しかけて来てくれた。
見た目は怖そうな感じだが話すととても優しいおじさん(八神さん)
一度は歩きで回り、今回は自転車で回っているらしい。
なのでお遍路についても詳しく、どこどこの通夜堂はでるよっとか、へんOつ屋っていう宿の親父は本当に偏屈だから辞めた方が良いよとか、ここは飯が美味くて最高だよっ!とか、色々教えてもらった。
八神さんはゆっくりペースで回っているので、恐らくもう会う事はないだろうな・・・
この後石川さんと青龍寺・岩本寺と一緒に行く事に。

青龍寺から岩本寺までの約60キロ これがまた長い・・
途中の七子峠、これが気の遠くなるような坂道で自転車を押して歩きたいのだが、何故か自分の中で降りる=負け、みたいな法則が出来ていて、降りて良い坂道とそうでない坂道(角度の問題だが)があった。

でこの七子峠は頑張ればこげない事はないという、僕にとっては降りてはいけないギリギリの坂道なのだ。
相当登って恐らく峠の上に立ったかなって所で休憩して、後は一気に下りだと期待していると。
嫌な予感が、木と木の隙間から見てはいけないな光景が見えてしまった・・
遙か1キロ以上も先に永遠と続く上り坂
すると看板が出てきて、七子峠4キロ・・・・一気に疲れが増した。
この後何度となく出てくる「この先登板車線」の標識・・・
オマケに雨も降ってきた、挙げ句の果てにはパンク・・・

これも試練か、でもちょっと厳しすぎじゃないですか?空海さん。
なんて呟きながら、雨はどんどん強くなって行くので先を急ぐ。
岩本寺までもう少しの所ではまるでバケツをひっくり返したかのような雨、前は見えない。
消防署で雨宿りして4:00前に岩本寺に到着!
次の金剛福寺までは90キロとお遍路の中では最も長い区間になるので少しでも先に近づきたかったが雨が凄く睡眠不足のせいで疲れもピーク。
今日はこの岩本寺の宿坊で泊まらせて頂くことに。
しばらくすると、天野さん・八神さんもこの宿坊に泊まるらしくやってきた。
何なんだこの自転車野郎の集まりは・・まるで呼び寄せたように集まった。不思議だ。
この後4人でお酒を飲み、遍路話で盛り上がった。

ちなみに八神さんは七子峠の話しで、僕なんか諦めて2時間みっちし歩いたよwなんて言ってた。

僕以外はOver 60 teen!!僕を含めても平均年齢56才・・・
みんな元気すぎるよ、僕もこうやって年をとりたいなと思った。
今日は石川氏ずくめの一日だった、なかなか切れ無い縁だな。w
一緒に飯を食い、同じ部屋で寝て、安くなるから一緒に洗濯をして・・・
朝になって乾燥機から出しておいてくれたのはありがたいのだが、明らかに僕のじゃない白のブリーフが混ざっている、しかも僕のスパッツがない?

僕 あの、僕のスパッツ見なかったですか?
石 えっ?もしかして・・・
僕 それだよ!まさにあんたがはいてるそれ!僕のだよ!
石 はははっごめん、直履きじゃなくって良かったね。
僕 良くないよ!それとこの白いの僕のじゃないですよ。
石 あっ僕のだww

朝から楽しませて貰った・・・

2008年6月24日火曜日

明後日朝顔プロジェクト 参戦!

先日、21世紀美術館で貰ってきた朝顔の種を植えてみました。
うえる時期としてはちょっと遅いのかな?
とりあえず楽しみです。

2008年6月21日土曜日

自転車遍路 其の四 5/29


27番札所〜32番札所  (高知県) 天候 晴れ 走行距離 95キロ
27.神峯寺 28.大日寺 29.国分寺 30.善楽寺 31.竹林寺 32.禅師峰寺

昨日の予報では今日は1日中雨、何だかやる気が出ない・・
初めて宿に泊まったのもあって朝はダラダラしてしまう。

8:30頃起きてカーテンを開けてみたら、雨が降っていない?? なんで?
下に降りておばあちゃんに聞いてみたら、昨日の夜にもの凄い雨が降ってたらしくどうやら雨雲は通り過ぎたらしい・・しまった・・これは大誤算だ!!
急いで支度をして、おばあちゃんにお礼を言って、子夏を5個くらいお裾分けして(かなり重いのが気になっていたので)9:00前に出発!

昨日宿を探して貰ったブティックおかださんにお礼を言いに行こうと思い寄ってみると、まるで待っていてくれたかのように「隣の喫茶店でモーニングでも食べて行きなさい」と、ご馳走になる事に。

たまたま昨日通りかかっただけなのにまた親切にして頂き、しかしこの後もうおかださんと会うことは無いだろうし、無償の愛というか、どう感謝して良いのか・・
自分には何が出来るだろうかって、お遍路を一生懸命やりきる事くらいしか考えつかないけど、自分一人で回れてるわけじゃないし、自分一人のために回ってるわけでもない。
自分や家族や大切な人、今までお世話になってきた沢山の人達の感謝の気持ちを忘れない。
この出会いとおかださんにありがとう。
今日も良い日になりそうだ。

雨上がりで快晴!紫外線がジリジリと肌を焼き付ける。
国道を15キロ程走り、山道に入る。
朝から厳しい坂道、ここは往復する形で1時間半はかかる、石川さんと出会わないかなと思いつつも結局会うことなく、27番神峯寺に到着!! 
寝過ごした上に喫茶店でモーニング、石川さん遙か先だろうな。
すでに全身汗だく・・

次の28番 大日寺までは40キロ、海岸に出て海沿いをずーと走っていく。
サイクリングロードになっていて、車もないので走りやすく景色を楽しみながら走っていると時間を忘れたように早く進んでいく。
途中の道の駅でドロメの天ぷら、シイラのフライ、五目ご飯で昼食。
さすがに聞いたことのないような魚が沢山あるので楽しい。
それに値段の割りに美味しい。

何故か四国に来てからコンビニや道の駅が見えると寄らないと行けないような気がする、いや本能的に寄りたいのだろう。
特に道の駅!
さっき食べたばかりでもつい何か買ってしまう。
おいしそうなものや、珍しいものに目がない・・
始めてくる土地の食べ物には非常に興味があり意外と物色しているだけでも楽しいものだ。













3:00過ぎに善楽寺到着。
おっ!石川さん発見!トマトを食べている。一つ頂く。
これが甘くて凄く美味しい。
そして隙を突いて、次の竹林寺には僕の方が先に出てきた、がっ・・山道を走っていると、前方に石川さんが?
近道か!やられたな〜。結局一緒になった。
思い返せば20分ほど前に追い抜かした時のあの、焦りのない表情。
「そっちは遠回りなんだよ若僧!」なんて事だったのか!?

この後フェリーに乗る、と言っても市が運営している、渡し船みたいな感じので5分ほどでつく。
6:00 渡った所からすぐにある雪渓寺で今日は終わり。
雪渓寺の近くを走ってると、前方から見たこと有る黄色い自転車!初日にあった天野さんだ。
まさか同じ所にいるとは、しかも何故か前方に?なんで?いつの間に?
フェリーを使わず回ってきたらしい。
僕は遙か先に進んでいると思っていたのに、結局みんなペースはそんな変わらないんだな。
今日は、雪渓寺の向かいにある高知屋さんに泊まるらしい。
フェリー
雪渓寺には通夜堂がある、通夜堂とはお寺がお遍路さん用に用意した、無料の宿泊スペース。
と言っても有る所と無い所もあるし、形は様々で、ガレージみたいな所やプレハブみたいなのや、中には布団付きでとても快適なところも有るそうだし、お墓の真ん中にあって、必ず出るよって言われてる所等々・・・
折角なので通夜堂体験もしときたいし、今日はここにしよう!!
僕が泊まらせて頂いた通夜堂は、プレハブ型の4畳位の所で倉庫のようになっている。
大きい窓が2つ有るがカーテンが無く本堂が丸見えでちょっと怖い・・

お寺の?大爺さんみたいな人がやってきて、ここは過去に2回位燃やされたから、たばこと酒はやるなよ!と忠告を受け、それから九州から来た奴がここに居座って毎晩酒を飲んでお遍路さんを恐喝してたとか、ここで死んだ人の話とか、何が言いたいんだこの爺!!

半分聞き流していたがよく見てみると天井は焦げたような跡もあるしちょっと気味が悪い。

近くのスーパーに夕食を買いに行き、巻き寿司・魚のフライ・朝食用の菓子パン・ビールを買う。
簡単に夕食をすませ、お寺の外でビールを飲んでいると、風呂上がりの天野さんだ。
それから天野さんが泊まる高知屋さんにて、久々の再会で一杯やろうって事でビールと鰹のたたきをご馳走になり、ちゃっかりお風呂貸して貰って、楽しい時間は一瞬で終わり、帰りたくない通夜堂に帰る・・・

ビールを飲んだせいでトイレが近い、トイレは本堂の横を通っていかないと行けなく、結局3回も行った、しかもトイレのドアを開けると必ず犬が吠える。
次は吠えるなよ・・
そーっとドアを開け・・静かにカチャッ・・よし!     
・・・・・ワンッ!ワンッ!!!  クソ!!
そんなやりとりを繰り広げ・・帰りたくない通夜堂に・・

疲れているのになかなか寝付けない、たまにパキッ!!とかガチャっとか音がする。
人の声のようなのも聞こえる・・ipodを聞いて見るがあまり効果はない。
寝たいのにアルバム単位で曲が終わっていく。
結局3:30まで全然寝られず外が明るくなってから少し落ち着いて寝る事ができたが、本当に長い夜だった。
通夜堂・・・

2008年6月18日水曜日

Artと山

先週の日月、で金沢21世紀美術館・白山登山に行ってきました。

これは前日に予報で天気が良いのでどっか行きたいなと思い、まずは金沢の21世紀美術館でやってる「ロン・ミュエック展」そこから近くてまだ登った事のない山は?と言うことで白山にした。











ミュエックは人間身体を彫刻によって表現しているアーティストで、 非現実的な作品サイズと極限のリアリズムによって人間の存在を表現している。

毛細血管や毛穴、肌の質感、うぶ毛など完璧に出来ている。
髪の毛も一本ずつ手作業でうえられていて気の遠くなるような作業に違いないだろうな・・

ここまでリアルにするために、計り知れない努力や苦労があり、それによって養われた想像力でProとしての一切妥協のない作品を作ることが出来たのだろう。

これは自分の仕事にも当てはまる事で、Proとしてお客様に満足してもらえるためには、どこまでこだわり追求していくのか凄く大切なことで、実感する事ができた。

21世紀美術館はこれで4回目で旬なアーティストの企画展が多くなかなか熱い美術館で、建物はSANAAのデザインで金沢の町中にあっても違和感はなく洗練されていてこの町にぴったりな感じです。

美術館で過ごすSlowで贅沢な時間でした。

この後、白山の梺でBBQして白山温泉に入り車で寝る。

2日目
白山 コース    天気 快晴 標高 2702メートル
別当出合→砂防新道→黒ボコ岩→室堂→御前峰→室堂→黒ボコ岩→観光新道→別当出合
白山

3:00に起き、4:30に別当出合を出発。
最近は4:00でも明るくなってきているので、早め出発の僕にはありがたい。
と言うのも白山は1泊2日で登るのが一般的だから。

1時間ほど歩くと雪渓が出始め、朝はツルツルに凍っているので、アイゼンをつける。
足を滑らしたら100メートルは簡単に滑れてしまいそうな雪渓ばかりで一歩ずつ慎重に確実に歩く。
今日の足跡らしき物がないので、どうやら一番手のようだ。
8:30前に室堂到着。  ここはまだ1メートル以上の雪が残る。
ここから30分 9:00過ぎに 白山頂上になる御前峰に到〜着!!

真っ青な濃い青空で誰もいなく静かな頂上。
今日ここにこれた事が本当に幸せに感じた。

1時間ほど休憩して、下山する。
観光新道は初め尾根伝いで、途中から一気に下る感じなので、下りも疲れるけど登りだったら本当にきついだろうな・・
1:00過ぎに別当出合に到着、思った以上に早く着いた。

今回もなかなか充実した休みになり、Artと山、都会と自然、この両極端な2日間。
しかし僕にとっては、どちらも新しい発見であり、感動であり共通している。
なかなか良いチョイスな2日間でした。


2008年6月7日土曜日

自転車遍路 其の三 5/28

23番札所〜26番札所  (徳島県〜高知県) 天候 晴れ/雨
23.薬王寺 24.最御崎寺 25.津照寺 26.金剛頂寺  走行距離 110キロ

6時前に目が覚め、もちろん筋肉痛!そしてYoga、本当は夜に出来ると良いんだけど、夜はとにかく何もしないまま目が閉じてしまう。
テントをかたづけて、ちゃんと自転車の空気圧・ブレーキのゆるみ等点検し、身支度をして、忘れ物・ゴミ確認してしゅっぱ〜つ!!
まずは目の前にある薬王寺で納経して朝は特にしっかりお経を読む!
昨日の石川さんに合ったので最御崎まで一緒に行くことにした。 
そして赤飯を頂きパクリッ。
さて今日は高知県入り!
しかし次の最御崎寺までは約80キロ〜ってながい・・
予報は曇り、ん〜天気持つかな〜。

四国は海岸沿いもアップダウンが多い、山がいきなり海に落ちてく感じで見てる分には面白いけど、そこを走るとなると度真剣!!
まっこれも修行のうちか!

途中コンビニで2リットルの水を買う、500ミリリットルだと一瞬で無くなってしまうので最近はこのサイズ!
それでお寺なんかに寄ったときに龍の口から出てる水を頂いている。
しかしこれもお寺によっては美味しい水とそうでない水が有るので美味しいときだけ頂く。
それから少し走るとお婆ちゃんが道端で子夏ってみかんを売ってるので寄ってみた、味見させてくれたのでパクリッ!美味しい!これはリンゴみたいに表面の皮だけをむいて、あえて綿をつけたまま切って食べのだそう。
このお婆ちゃん凄く優しくて結局3つもこの場で食べてしまった・・それで少し買って行く事にしたのだが、250円にオマケしてくれた上に凄い数!!まだ入るでしょって、もうカバンに一杯!
結局20個近く貰ってしまった。
嬉しい反面この後しばらくは水とみかんの重さに悩まされた・・
でも本当かわいいお婆ちゃんだったな。 ありがとう。

途中景色を楽しみつつ、室戸岬を越えて走る事5時間 最御崎寺手前国道から山道に!ここはまた戻って来る所だから、得意の道端に荷物を隠して軽量化。  2時過ぎに最御崎寺到着、順調〜。
水は順調に減り、子夏はやけ食い!少しずつ軽くなってきた?気がする。

この後石川さんが爆走!道間違ってるのにとばすとばす、標識確認しに行ってる間も離れてく・・で後ろから叫んでも聞こえないので必死で追いかけたけどなかなか追いつけない・・かな〜り追いかけて、やっと追いつき、あ〜疲れた〜。

そこから引き返して何とか津照寺到着、しかし!!
この後また石川氏爆走・・どこみてんだよ〜!!
雨も降りかけて疲れもピーク、叫んだけど聞こえない、石川氏無我夢中で走る!
また追いかけるだけの気力もなく
振り返って気づくのを待っていたが気づかない・・
先に進もう・・仕方ないや・・少し罪悪感を感じつつ・・

しばらく走ると山道に入った、これまた結構な坂道で4:10 金剛頂寺に到着。

この後神峯寺近くまで行きたかったが、雨が結構降ってきたので二十三士温泉付近で宿を探す。
雨宿りで休んでいると、お店の人が出てきて一緒に宿を探してくれた。(ブティックおかださん)
この近くで一番Cheapな宿を選択して。 素泊まり4000円
おすすめの居酒屋も聞いて、今日の宿山本旅館さんに向かう。
何度か通り過ぎてしまう位、限りなく民家に近く、そして中も民家?のようで
旅館と言うより民宿の方が似合いそうなそんな隠れ家的な?宿でした。w

面倒見の良いお婆ちゃん一人でやってて、部屋も2部屋分貰えたので満足。
お茶菓子は湿っていたけど、まぁ仕方ないかっ。
近くで夕食をすませ、本日も爆睡。石川さんと室戸岬手前の海岸にて。

自転車遍路 其の二 5/27

13番札所〜22番札所  (徳島県) 天候 晴れ
13.大日寺 14.常楽寺 15.国分寺 16.観音寺 17.井戸寺 18.恩山寺 19.立江寺 20.鶴林寺 21.太龍寺 22.平等寺  走行距離 110キロ

朝6時過ぎに目が覚めた、予想通りの筋肉痛。
でも思った程ではない、30分程Yogaをして体調を整える。
ここはまだ標高が高いせいか朝露が凄く、昨日干した洗濯物は乾いていない、仕方ないので1枚ずつ自転車の後ろに干しながら走る事に。
何とも原始的な・・とか思っていると、バックパックの後ろに洗濯を干しながら歩いているお遍路さんがいたっ!w 
考えることは同じか、みんな必死なんだな。 
しかもこれがヒラヒラと舞ながら良く乾く。素晴らしい。
とりあえず大日寺までの20キロは、ほぼ下り 天気も良いし サイコ〜!!
調子よく下って道を間違えたら大惨事なので怪しい所では必ずチェック。慎重に。
鮎喰川沿いをずーっと下って大日寺。 朝一のお寺では特にしっかりお経を読んで今日一日の安全を願う。
このまま井戸寺までは順調、徳島の町中も洗濯物をヒラヒラさせながら軽快に走る。
恩山寺辺りから徐々にアップダウンが激しくなってきた、お腹もすいてきたし・・とか思ってると車遍路の方にバナナを貰った。
まだこの辺までは車のペースとあまり変わらないらしく昨日から僕の事を覚えていてくれるお遍路さんが何組かいて、
「あとちょっとだよー!」とか
「ガンバレー!!」とか
涼しげな顔でプップーって鳴らしていく人とか(イラッ)
こういうのが意外に励みになったりした。
この後、鶴林寺に向かう途中道に迷い、神社でポン菓子を作ってたお爺さんに尋ねてみた所、どうやら来すぎてたらしく、ナガ〜い説明の後にポン菓子をちゃっかり頂く。w
この鶴林寺が、これまた標高570メートル程の所にあり昨日の焼山寺に匹敵する程大変だった。
このころからもう一人ライバルが居た、(仲間って言った方が良いかな)この人(石川さん)がまた凄い!年齢を聞いてビックリ72才・・世の中には凄い人が沢山いるもんだな。
お互い抜かしたり抜かされたりしながら途中一緒に休憩とかしながら 
2:30 鶴林寺到着!
続いて太龍寺 ここはゴンドラに乗って上がる事に、自転車も積めるそうなので下りは自転車で下る事にして 
4:00 太龍寺到着! 
太龍寺からの下りはもの凄い下り坂でガタガタ道 ひとこぎもしなくて良いが手が吊りそうだ、打って変わってこの後の国道に出てからは最高に気持ちいいスロープの下り坂、荷物が重いのでスピードがどんどん加速して65キロ。 ちょうど5:00に平等寺到着 これで薬王寺までは今日のうちに進める。5分後に石川さんが来たので一緒に薬王寺まで行く事に。 途中パンクしたが7:00前には到着 
これで今日もお風呂に入れる。
日和佐の道の駅が今日の野宿ポイント早速テントを張って、近くの千羽温泉に入りに行った。
コンビニでビールを買って今日のご褒美。  
このテントの空間が結構気持ちいい 今日も疲れた〜。。
  
「そう四国には「お接待」と言う慣習があります。
遍路の道中、見知らぬ方が「お茶でもどうぞ」って招いて下さるなんて事があります。それは巡礼者に施しを下さる慣習です。
お接待には食べ物や飲み物を下さったり、「接待所」と呼ばれる休憩所を開放していたり、「善根宿」と言う遍路に宿として提供して下さる所など、その形は様々です。
これらの手厚いお接待は地元の方や他県の接待講の方々のご尽力により無償で行われているそうです。
もしこういったお接待を頂いたときは、「南無大師編照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)」の宝号を唱え、納札を手渡します。
基本的にはお接待は断ってはいけないそうで、お接待は「行けない私の分まで宜しく参り下さい」という代参の意味でもあったり、お接待自体がその方の行でもあり功徳となるからだそうです。
なので参拝の際には、お接待をして頂いた方の分までお参りするを言う気持ちで。
このようなご厚意の裏には地元の方々の人知れぬご尽力とご苦労があるはずで、お接待を受ける際には、その方々への感謝と敬意を忘れてはいけませんね。」

自転車遍路 其の一 5/26

1番札所〜12番札所  (徳島県) 天候 晴れ
1.霊山寺 2.極楽寺 3.金泉寺 4.大日寺 5.地蔵寺 6.安楽寺 7.十楽寺 8.熊谷寺 9.法輪寺 10.切幡寺 11.藤井寺 12.焼山寺   走行距離 90キロ

25日仕事が終わってから準備をして自転車を車に積んで四国へ向かった。
朝5時前に1番札所に着き1時間ほど仮眠して、お遍路用のグッズを揃えいざ出発!
霊山寺では、作法もろくに知らない全くの自己流でお参りをしている僕に住職の方が気づいてお遍路の作法やお経を一緒に読んで頂き、とても丁寧に教わり勉強させてもらう、この先少なからず自信が持てそうだ。
今日のうちに何とか焼山寺を越えたいなと、漠然とした目標でとりあえず先を急いだ、四国という土地は非常にアップダウンが激しい事を実感しつつも、まぁなんとか地図もろくに見ないでも道に迷う事も無く(人には散々聞いたけど)11番藤井寺までは順調。
途中同じく今日から出発した自転車遍路のおじさんに出会う、このおじさんは今日は9番位まで行けたら良いかな!僕はゆっくり行くから先にどうぞって事でお先に失礼した、っがしかしこのおじさんがのちにライバルに!!w

焼山寺までは十分行けそうだな、吉野川や始めて見る景色に感動して写真を撮ったり、お昼の後に軽く昼寝したりこの時はまだ余裕だった。
しかしだんだんと坂は急勾配に、自転車には乗っていられなくなる、荷物が15キロ程で自転車と合わせて25キロは軽く越える。押して歩くのもかなりきつい!!
余裕のはずだった時間は刻々と迫ってくるのに距離は進まない、遅くても5時までには納経しないといけない・・
4:20分 残り3キロ 気持ちとは裏腹に足が進まない、しかし明日また出直したくはない!
荷物を道端に隠して軽くなった自転車に乗ったが更に坂が急に・・乗れない・・ 
次は自転車を道端に隠した、そして走る!! いや、走れない・・間に合うか??
残り10分 1キロ 足が上がらない、登山でもこんなに苦しい思いはした事が無い、苦しい!!足がつりそうだ・・今頑張れば明日は楽になる!そう言い聞かせ
5:03分 焼山寺到着、ギリギリセーフ。とりあえず安心した〜。
これが遍路転がしか、さすがに最大の難所と言われるだけ合って登ってる途中はこの先お遍路を続けるかどうか真剣に迷った・・それ位きつかった。  
でも1日を振り返って新しい発見や出会い、お接待や沢山の人に励ましてもらったこと、明日を想像するとワクワクする。
もう後には引かない行ける所までとことん行こう!
少し下った所にある神山温泉が今日の野宿ポイント。コンビニの外でお菓子を食べてたら、見覚えのある黄色い自転車が横切った!えっ?あのおじさん9番までじゃなかったの?
この後温泉で一緒だったので色々会話した、おじさんは焼山寺は間に合わなかったらしく今日は予行練習だよってめちゃめちゃポジティブ!僕も負けてられないな。

その後近くの道の駅にテントを張って寝る事に。
安心と同時に一気に疲れが来たのか、シュラフに潜った次の瞬間はもう朝だった。

お接待で頂いた物。 お寿司 みかん びわ お婆ちゃんに1000円 軟膏
信じられない、初めて合う人にしかも1日でこんなにも沢山の物を頂き励まされ親切にしていただき、本当に感謝します。ありがとうございました。
自分自身がやらなければいけない事、僕が人に出来る事、凄く考えた日でもあった。