2009年4月30日木曜日

INUJIMA

先週の連休を利用し、またETCの休日割引を使い犬島・四国へ出かけた。
犬島は、岡山の宝伝港からフェリーで5分の瀬戸内海に浮かぶ島。

Benesse Art Site Naoshimaの新しい試み。
犬島全体で展開を予定している、アートプロジェクトの第一弾「精錬所」へ!
宝伝港はかなり素朴で、辿り着くまでにもこの道で大丈夫か?と思うほど解りにくく、安心して辿り着けるほどの標識がない。
港自体が漁を終えて片付けをされてる方が一人居たくらいで静まりかえっているし、トイレすらない・・これもねらい?
フェリーで5分ほど、犬島到着!
この「精錬所」は予約制の見学ツアーのみで参加する事ができる。
元々、銅精錬所で栄えた犬島は、銅の価格暴落により10年で廃墟となってしまった。
それから80年以上経った今、元の形をそれ程変える事なくその土地の素材や風土を生かし、Artとして再生した。

廃墟マニアにも人気が高い犬島、確かに素晴らしい!
これは作品ではないが、このいつ倒れてきてもおかしくない煙突の絶妙なバランス!
発電所、今や壁の一部しかないがその昔ここの明かりが島のシンボルともなっていたそう。
あの、維新派の舞台も犬島であったそうだが、ここであったのかな?
日本とは思えない・・
犬島特産のカラミ煉瓦、銅を精錬する際にできるスラグを利用して作った物。
鉄など様々成分なが含まれているため普通の煉瓦より遙かに重く、成分の違いで色も変わると言う独特な物。
三分一博志による建築・柳幸典のアートワーク・岡山大学環境理工学部に協力を得た環境システム
そして三島由紀夫をモチーフに現代に問いかける・・

犬島、第一弾としては僕の期待以上で建築としてもアートとしてもとても奥が深く、沢山の事が肌で感じられる素敵な場所だった。
これからこの島がどのように、変わっていくかが楽しみ。

この精錬所のアートには触れていないが、知識を入れず、何も知らずに行った方が楽しめるでしょう。
三島World全開!!  マトリックス!!

2009年4月23日木曜日

My dear

久々に、5時起きで朝練に出かけてきた。
今回は友人と同行で。

行くまでが億劫だが、走り出したら気持ちいいし本当朝から得した気分になれる。
ちょうど1年前の今頃は、お遍路に向けて毎日トレーニングをしていたが、久々だけにこんなにエラかったか?と思うほど息が切れる・・
気づけば自転車を購入して3500キロ近くも走っていることになる。
乗れば乗るほど、親しみが出てくる。
一時は新しい自転車が欲しくなったりもしたが、今となっては必要ない。
こいつとは一緒に四国のあの厳しい道のりを雨の日も、ガタガタの山道も、最高に気持ちいい海岸沿いも、風を切り共に走った仲。
100万の自転車よりこいつがカワイイ、その価値は価格じゃなく付き合った歴史にあるのだ。

2009年4月22日水曜日

春山始動!!

そろそろ、体を動かさないとやばい!
上半身はボルダリングで保っているが、下半身が鈍りきっている。

2ヶ月ほど前に足を怪我して以来、運動は避けていたがこんなに暖かくなってきたら居ても立っても居られない
そろそろ・・と思い立ち御在所岳・国見岳へと様子見に

足の動きはいまいち、特に下りがしんどい
やはりもう少しじっくり直した方が良いのだろうか

山の雑誌で読んでいたので知っては居たが、御在所岳登山の途中に通る山小屋(日向小屋・藤内小屋)が去年のゲリラ豪雨で崩壊寸前、藤内小屋は賢明な活動のおかげでかなり復旧されているみたいだが、この日向小屋は為す術もないのか雑誌で見たときの状態のままだった、自然の力の恐ろしさを改めて実感した。

ルートクライミングの岩、いつか登ってみたい
石門
国見岳のピークに到着、天気も良く気持ちいい!
久々にちゃんとした登山をしたけどやっぱり山の空気が良いな
御在所岳到着、ここにはロープウェイで上がってこれるので一般客も多く天気の良い日・又5月の連休あたりになるとアカヤシオ・コブシなどがキレイに咲き乱れロープウェイや登山で一目見にやってくる人でいっぱいになるらしい。

クライミングのメッカでもあるので、登っている途中に僕の闘争心をくすぐるような岩に何度となく出くわした、いつか又遊びに来よう。
ここも又面白い山だった。

今回はゲリラ豪雨の影響でルートが限定されていたため、御在所裏道の往復。
山を降りてからは湯の山温泉の満開の桜の下で露天風呂に浸り、疲れを癒して帰った。

2009年4月17日金曜日

トレドの町、そして旅の終わり

スペイン後半 アルバムです。見て下さい。

6日目
スペインも残すは今日一日、明日は帰るのみだ
さて今日はマドリードからAVEで30分のトレドへショートトリップ!!

スペインの移動で何度となく世話になったAVE
静かで、日本の新幹線よりも広く映画や、音楽の設備もあって快適!!
着いて早々腹ごしらえ、スペインは何かとサイズが大きいのが印象的だったが、またしても特大クロワッサン&特大チュロス!!唯一小さいのはエスプレッソのカップ。
普段飲み慣れていないが、スペインでは日常なので今となってはエスプレッソの濃い味が懐かし。
トレドの町並み、訪れた町それぞれにまた違う趣があって楽しい。
凄いスケール!!しかしカテドラルも今となってはお腹一杯。。

毎日毎日、快晴で雨の心配も全くいらないし寒暖差は激しいけど湿度がないので、本当に快適だった。
こんな町を眺めながら、ぼ〜っとしているだけでも癒される。
この町の造り、面白いな〜、枝分かれの間にある家は律儀に道に沿って角までしっかりあるけど家の中を覗いてみたい!!
ここに来ないとトレドは語れない!らしいナイスビュースポット。
そんなこと言われたら行くしかないでしょ、お昼にゆっくりし過ぎたために時間が・・ヤバイ!!
ダッシュで行って一応サラッと一目観て
ん〜? ・・・  特に感動も無く
そのままタクシーで駅へ。何とかセーフ!

この後は、マドリードにてお土産&ショッピング!!

と言う訳で、あっという間に終わってしまったな〜。
濃い濃い6日間、毎日が発見で心躍る新鮮な旅行になった。

いつも思う事で、海外って普段意識しないところに凄く気が行ってもちろん緊張もして疲れるけれど、目線であったり、匂い、音・・
僕の基準が日本にあるから常に文化の違いがあるわけで、五感が刺激されて普段鈍っている部分が、少なからず活性化されているようで、こういった刺激が自分にとって凄く大切に思う

それは山においても同じ事で、常に周囲に気を配る必要がある
これは危険を察知するためでもあるが、山が与えてくれたご褒美を見つけ出すことでもある。

そして、この経験は仕事に生かされる
最終的にはいつもこうやって自分を納得させているのだ。

Spainという情熱の国、皆今を生きることに必死のような、今日を如何に楽しく過ごすかが課題であるかのように笑顔と笑いであふれていた。

いつか、サグラダ・ファミリアが完成したら又訪れたいな。

2009年4月9日木曜日

コルドバの青い空

5日目はスペイン南部 アンダルシア地方の町コルドバへ
夜明けの太陽と共に一日が始まった。
スペインの朝は特に寒い、今の季節昼間は半袖のシャツ一枚でも充分だけど日が落ちると、その冷え込みは半端じゃない。
そして今日は南下して行くのでその気温の上がりっぷりも半端じゃなかった!!
早朝のマドリード
AVEで約1時間40分の旅 こうやって列車で走っていると如何にスペインが田舎であると言うことが解ってくる。北海道をそのまま大きくしたように広い大地が続く。
コルドバ到着!バスからの一枚
青い空に白い町並み、南のムード全開!!季候も良いし、食べ物もおいしい。
老後はここに決まりかな?w
メスキータ=モスク イスラム教とキリスト教が歴史を重ね混じり合った異色のカテドラル
円柱の森の今なお残る柱の数は約800本
凄い!の一言
ローマ橋を渡り対岸を散歩、芝生の上でごろごろしてる人達が何組か居たが、とても日陰無しで居られたもんじゃない・・
もの凄い紫外線がジリジリ肌を焼き付ける。
殆どの町がこうやって石畳がずっと使われていて歩いていても凄く気持ちが良い。ベランダの緑もまたカワイイ。
こんな細い露地にテーブルを並べてカフェスペースを作ってしまう所が粋だな〜。
影さえ有ればそれ程暑くもなく過ごせてしまう所が日本とは劇的に違う所
日本の蒸し暑いの何とかならないかな・・

少し咲いていたが、もう少し後だったら白い建物にパティオの赤い花がそれぞれの家庭で個性をアピール
花の小道なんてかわいい名前のストリートもあった。

あっという間に一日も終わり、いよいよ旅も終盤へ、明日はトレド!!

2009年4月8日水曜日

Carmen!!

4日目は朝からAVEでマドリードへ向かい昼前には到着。
バルセロナから650キロもの距離をノンストップ、2時間30分で着いてしまう
事前にネットで予約すれば、40%〜60%もの割引に!!
それもプリントアウトした紙がそのままチケットになるという仕組み。
今回AVEでの移動は全て予約していったのでかなりの割引を受けることが出来た。

まずはホテルへ荷物を置き、世界三大美術館のプラド美術館を軽くスルーして、ソフィア王妃芸術センターへ
ここへ訪れた理由は、パブロ・ピカソのあの「ゲルニカ」を一目見るためでマドリードへ来たのも、ほぼこの為と言っても過言ではなかった。
実際、その存在感は圧倒的で見れば見るほど奥が見えていくような、戦争に対する悲惨さや苦しみ、怒り・・ピカソが画家としての最大の攻撃であり、メッセージなのだろう。
これ程の巨大な絵画をわずか1ヶ月足らずで描き上げてしまったとは思えない程、完璧な作品だった。


ソフィア王妃芸術センターからすぐ近くにある、カイシャ・フォーラムはあの北京オリンピックスタジアムや青山のプラダのブティックを手がけたヘルツォーク&ド・ムーロンの建築
パトリック・ブランの緑の壁が一際目立つ。
中も格好良い!!
マドリードの町中には牛がいっぱい!
マヨール広場へ、ここは大道芸人などが終始楽しませてくれる。
路上フラメンコも。しかし今日の夜見るフラメンコはこんなもんじゃない!!
夕食はバルへ、ここのマッシュルームはかなりGoodだった。
スペインに来て殆ど不味いものを食べてない、スペイン料理旨い!
そして、今日の〆は世界中の舞台を回っているSara・BarasによるCarmenの舞台。
マドリードに行く前後1ヶ月程で偶然公演が重なり
さらに偶然にもホテルの目の前の会場で事前に予約していた席も、上の席だがど真ん中で全体を見渡すには抜群!!
サラ・バラスのフラメンコや演出に感動し、周りのスペイン人の歓声にも圧倒され、あっという間に終わってしまった。フラメンコがここまで格好良い物だとは正直思っていなかったが、今回の旅行で最も印象深かったかもしれない。
今日も濃〜い一日が終わった。


2009年4月7日火曜日

再びフィゲラスへ!!

スペイン前半のアルバムです、見て下さい。

3日目の今日も、昨日の挽回をすべく忙しくなりそうだ・・
まずはアグバールタワーへ徒歩で。
その途中に通ったホテル近くの闘牛場、これもモデルニスモ様式。
オシャレな闘牛場だ。
一見近くに見えて、結構を遠かったアグバールタワー・・・でかい!!
スペインのポストカードで良くこのビルとサグラダ・ファミリアが一緒に写っているのを見かけたが、可笑しさ極まりない・・・大きさは確かに引けをとらないが、何も一緒にしなくても・・笑
遠くから見ている分には、目を引く建物だった。
そして、日本からネットで9時に予約しておいたカタルーニャ音楽堂へ。
昨日、時間を変更してくれないかと行ってみたがネット予約だからダメだと断られてしまった。
外観も凄いが中はもっともっと凄い!!
ここはバルセロナに訪れた際には見学する価値有り、ガウディーと同じ時代を生きたライバル、ドメネクの代表的作品。
中の写真がないのが残念だけど、その華やかさは、これでもかっ!!これでもかっ!!て程の豪華な装飾の数々。
今でもオペラや催し物に使われているので、それを利用して見学をするの良いだろうな〜。
50分程の見学ツアーを終えて、お腹をぺこぺこに空かせサンジョセップ市場へ
地中海の海の幸を初め、新鮮な野菜やチョコレートなど食材が豊富に揃い、観光客や地元の人々で賑わっている。
見慣れない食材につい目移りしてしまう、楽しい時間だった。
そして、腹を空かせ飛び込んだバルはちょっと高級そうな雰囲気が・・
朝からこんな贅沢して良いのか?と自分に問い、朝昼兼用だと言うことで納得。
下の写真が地中海の採れたて、シーフードのMix。
プリプリのエビにガーリックとオリーブオイルがたっぷり!絶品!!
腹を満たせて、フィゲラスに!!
電車で食後の昼寝だと思えば難なく着いた。
今日は開いてると聞いていたが、もし今日も何かあったら・・なんてずっと心配していたから、着いてみて、初めて安心した。
そして何より来て本当に良かったと思えた、素晴らしい美術館だった。
ダリの繊細な作品からド派手で大胆すぎる作品まで、心の中で終始突っ込みをかけながらじっくり時間をかけ鑑賞した。笑

中央のモザイクで出来たリンカーンの壁画には近くで見ると女性の後ろ姿が
ダリらしい遊び心満載。
メイ・ウエストの顔の部屋
鏡を使って立体的に見えるという特殊効果を使った作品
記憶の固執
バルセロナへ戻り、バルでおいしいものを食べてもう一度、バトリョやミラ・サグラダ・ファミリアなどを観て回った。夜はまた違った表情で素晴らしい。
今日でバルセロナも最後、明日の朝にはマドリードへ移動
もう何も思い残すことはないな〜
とにかくバルセロナを楽しませてもたらったのだ。
バルセロナよアディオ〜ス!!